「またカズレーザーさんは、自分の中に確固たる理論があり、自分の意見と周囲の意見にも優劣を付けないタイプ。だからこそ、『あくまでもこれは俺の意見』と割り切ってズバリと言えるのでしょう。つまりふたりの毒舌は、“芸”や“ご意見番”というより、それぞれの“キャラ”からあふれ出した結果ではないでしょうか」(衣輪氏)

 「このふたりは、新たなタイプの毒舌キャラ」と指摘するのは、メディア研究家の衣輪晋一氏。「現在、毒舌キャラとしては坂上忍さん、有吉弘行さん、マツコ・デラックスさんが筆頭ですが、三者に共通するのは、彼らの毒舌は、すでに“芸”に昇華されていること。一方で、みやぞんさんの毒舌は、追い詰められることで口をついて出た、ある種、苦し紛れな意見に、笑いの神が降りて来ている感じです。前出の『芸人リスペクト番付』の、濱口優さんを9位に挙げた理由コメント『雰囲気的に9位くらい』は、まさにその代表例でしょう」

 ほか共通点を上げれば、それぞれが一芸に秀でていることも挙げられる。みやぞんは、一度聞いただけでその曲をギターで弾くことができるなど、ミュージシャン顔負けの音楽的才能が。また『〜イッテQ!』のロケ企画でもたびたび披露する脅威の身体能力の持ち主でもある。

(文/中野ナガ)

■坂上、有吉、マツコとは異なる新たなタイプの毒舌

■予定調和の“外側”から放つ毒舌が、テレビ界に新たな刺激

 みやぞんは『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で幅広い層に浸透。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)出演をきっかけに「久しぶりに芸人で笑った!」「使えるポンコツ」などの好評価がSNSでも相次いでおり、天然いじりに定評があるとんねるずや内村光良によって、その魅力は今も掘られ続けている。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)内のコーナー「芸人リスペクト番付」に出演した際には、尊敬する先輩の最下位である10位に指名したフジモン(藤本 敏史・FUJIWARA)に「雰囲気1位だけど中身が10位」とキツイ一言。天然キャラに似つかわしくない毒舌を吐くことで驚かせた。

 彼らがベテランとなり、発言に重責が伴っってしまった場合、どこまで彼らの“自由”や“毒舌”が許されるのか。人を傷つけようという悪意も感じられないので、見ていて腹も立たない“愛されキャラ”のふたり。願わくばこのまま、予定調和の外からパンチを放ち続けるこのポジションで、今後もテレビ業界を盛り上げていって欲しい。

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