「情報収集は基本的にインターネットですね。英語の情報がメインですが、検索エンジンで『痛車』を検索し、その検索結果を参考にしています」とメンツェルさん。痛車雑誌も重要な情報源です。

 メンツェルさんは仕事に行くときもプライベートでも『痛車』に乗っているので、よく声をかけられるそうです。「ある時、警官に呼び止められたことがあり、理由を聞いたところ、車をじっくり見たかったからだと言われたこともありました」。ドイツの警官も「痛車」に興味津々なようですね。

 ドイツでは近年、自動車の外装にアニメキャラクターなどを施した「痛車」を見かけるようになりました。とくに昨年以降、アニメファン向けイベントではグループで展示されていて、「痛車」文化は浸透しつつあるように見えます(関連記事)。調べてみると「ドイツ欧州『痛車』ネットワーク」(Network of German & European Itasha:NGE痛車)なる団体の存在が明らかになり、設立者にインタビューをすることができました。今回はドイツの「痛車」事情をご紹介します。

 もともと車ファンで、自分好みにカスタマイズしたいと思っていたというメンツェルさん。同時にアニメファンでもあり、ネットでアニメの絵が描かれた車を見たときに、そのカラフルな車体に一目ぼれ。最初は「痛車」という言葉を知らなかったため、情報収集には苦労したそうです。

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 苦労した点は、高解像度の画像データを手に入れること。その次は実際にフィルムの貼り付けを行ってくれる業者を探すこと。メンツェルさん個人の体験としては、他人の「痛車」をデザインすることも苦労だったそうです。「自分の『痛車』だと楽しいことばかりでしたが、妻の車をデザインしたときは純粋に作業ばかりで楽しくなかった(苦笑)」

 「少なくとも5年くらいはまだ広がり続けるでしょう」とメンツェルさん。「私たちも今年はドイツを離れて初めてスイスで『痛車』の展示を行いました。来年はフランスのパリを予定しています。その他の欧州の国も現在検討しています」。今後も欧州のイベントで「痛車」を目にする機会は増えそうです。

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