そんな行列ウオッチャーの側面を持つ私としては、今回のコラボには並ばずにはいられませんでした。「シュプリーム」は常に“並び”ができる人気ブランドであり、「シュプリーム」好きだというキム・ジョーンズ「ルイ・ヴィトン」メンズ・コレクション・アーティスティック・ディレクターによってデザインされたコラボアイテムはパリ・メンズ・コレクションで発表され、強烈なインパクトを与え、その時点から話題性と購買意欲を掻き立てていました。ある程度の行列はできるだろうと予想していましたが、6月30日のオープン初日には公式発表で7500人もが並び、私の知る限りのファッション系行列の最多記録を更新。連日の行列や、6万8040円のボックスロゴTシャツが50万円、その他も軒並み2~5倍の超高値で転売など、異常ともいえる熱狂ぶりを呈していました。さらに、先着順ではなく抽選で入場者を決める方式や、なかなか見えてこない店内でのショッピング風景やオペレーションなどにも興味をひかれ、これは何が起こっているのか見届けなければと思い、行列に並ぶことにしたわけです。

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「シュプリーム(SUPREME)」のコラボ商品を販売する南青山のポップアップストアに赤シリーズを中心とした新商品&追加商品が投入された7月7日朝、行列に並び、プラチナチケットをゲットして、謎に包まれていたストアに潜入&ショッピングをしてきました!

 朝5時起きをして6時過ぎに行列のスタート地点に行くと、徹夜組の男性2人組を先頭に国連大学前・こどもの城方面の246側の行列はすでに満員で、表参道に沿った列もちょうど「ルイ・ヴィトン」「ミッソーニ」あたりまで延びていました。中国人の並び屋集団の真ん中にポツンと一人……。かなり居心地の悪い思いをしましたが、予習のために情報収集をしたり、フェイスブックに投稿したり、目の前を通り過ぎていく行列に並びそうな人数をカウントしたりしているうちに4時間が経過。タブレットを持ったスタッフが近づいてきて、抽選券と引き換えにスタートボタンを押すと、当たりハズレが分かるという仕組みでした。

 中国語と英語も書かれたボタンを押すと、CONGRATULATION!の文字の下に、大きな赤い丸と集合時間・ショッピングタイムが描かれた画面が現われました。「ファッションスナップ」によると8700人、私の目算で1万人、「ルイ・ヴィトン」の公式発表数では1万2500人という、日本のファッション史上最大級の行列のうち、当選者数は推定360人。倍率は約30倍、当選確率は4%弱という狭き門です。奇跡的ですよね。

 デザイナーズコラボや限定品の発売、日本初上陸ブランドのオープニング、さらには百貨店・ファッションビルの初売りやセールなど、これまでも数々の行列を取材してきました。人々の心と財布を刺激するモノやコト、仕掛けとはどのようなものなのか。どういった人々が集まり、どんな世界が繰り広げられているのか。行列とその先を見ることで、マーケットの潮流や次のビジネスの芽を感じ取れると考えているからです。

 この時点では、「これで行列レポートだけでなく、店内レポートもできる!」という思いが強かったんです。スタッフの人に「危ないので早く立ち去ってください」と言われて、ちょっとドキドキしてきました。案の定、何人かに声を掛けられました。ちょっと離れた場所で、20代と思われるキレイめな格好の男の子から、「即金で30万円払うから入場券を譲ってほしい」と言われ、ちょっとぐらっときましたが、さすがに断りました。他の当選者の中には、60万円で買うと言われた人もいたようです。実際、札束を持った人もいて、過熱ぶりを改めて体感しました。

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