―「アンダーグラウンド界隈こじらせ問題」というのを、もうちょっと噛み砕いて説明してもらっていいですか?

―J-POPのボサノヴァカバーを収録した企画盤シリーズですね。ゼロ年代後半のカバーブームの火付け役になった。

そんな下北沢店で10年以上音楽コーナーの仕入れや企画を担当してきた金田は、最近「腹が立ってしょうがないこと」があるという。それは果たして何なのか。

―カバー企画盤は、アーティスト性よりも商品性に特化したパッケージになりますよね。そういう発想は当時の音楽業界にはそんなになかった。

金田:なかったですね。ないから作ろう、というのが正直なところです。こっちで売りやすいものを作ろう、と。でも、これって、CINRAのようなカルチャーメディアや柴さんのようなライターの仕事をある種否定するようなところもあるんですよ。「こういうアーティストが、こういう歴史を経て、こういう思いを込めて作った渾身の一枚」という作品の、歴史とか思いとか、そういう文脈を全部はがしてしまう。

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