総合診療医を育成し、地域医療体制を充実させるため、県が今年度から三重大に寄付講座を設置した。津市による寄付講座が昨年度で終わり、住民の間に「4月から医師不足になるのか」という不安の声があり、県が引き継いだ。県庁であった締結式で、三重大の駒田美弘学長は「地域全体を診られる医師を育てていきたい」と述べた。

 寄付講座は2020年度までの5年間。県は年間3440万円を限度に大学に支払い、大学は県立一志病院(津市)に総合診療医3人を配置し、診察をする。同病院は8人の医師全員が総合診療医で、高齢化が進む津市白山、美杉地区の医療を支えている。

 一方、一志病院の経営について、県は「いずれは民間移譲」としながらも「当分の間は県営」としてきた。鈴木英敬知事は「今年前半には一志病院の経営の方向性を決める」と話している。

 県が寄付講座を引き継いでも、医療・救急体制は変わらず続けられるという。津市は医師派遣代や病院の救急体制の支援などのため、病院運営に約4300万円を負担する。

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