開通した東九州自動車道の椎田南インターチェンジ付近。奥が大分方面=福岡県築上町、24日午後3時ごろ

 熊本、大分両県での地震被害を受けて、開通式典は中止になった。午後3時に通行が可能になると、上下線とも通り初めなどの乗用車やトラックが真新しい舗装の道路を行き交った。
 大分―北九州間の所要時間は約1時間45分で従来より約10分短くなり、高速道の整備前と比べると約半分になった。
 開通区間を走ろうと、別府湾サービスエリアにいた日出町の会社員山口次郎さん(50)は「北九州方面は仕事や観光で行くので、高速が通じてとても便利になる。大分県にも多くの観光客が来てほしい」。中津市の造船業男性(60)は「仕事で行ける範囲が広島方面まで広がる」と歓迎していた。
 災害時の新たなルートとして期待の声も。宮崎県日南市から東九州道経由で山口県下関市に向かっていた船員長谷川直さん(55)は「九州自動車道が通行止めなので開通は心強い」と話した。
 大分県は昨年3月、県内の全線が開通。宮崎県との人の往来が活発化しており、今後は九州北部や本州からの観光客増加や企業間取引の拡大などの効果が見込まれる。
 人口減や少子高齢化で県経済が縮小していく見通しの中、広域的な交流拡大が地域浮揚の鍵を握る。
 県商工会議所連合会の姫野清高会長は「念願だった県内と北九州を結ぶ東九州道の全線開通で県経済の活性化に弾みがつく」とコメント。大型連休を控え、一刻も早く地震が終息し、東九州道などで多くの観光客が県内を訪れてほしいと望んだ。

  • 大分と北九州直結 県経済活性化に弾み 東九州道

 東九州自動車道のうち福岡県内の椎田南インターチェンジ(IC)―豊前IC間(7・2キロ)が24日開通し、大分市と北九州市が高速道でつながった。宮崎市まで東九州の主要都市が結ばれ、九州、本州の高速道路ネットワークとも連結。大分県は広域的な人の交流や物流の活発化が進み、地域活性化が期待される。大分自動車道は地震被害で通行止めの長期化が懸念されており、福岡方面からの代替ルートとしても重要な役割を果たす。 

開通した東九州自動車道の椎田南インターチェンジ付近。奥が大分方面=福岡県築上町、24日午後3時ごろ

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