ファミリータイムは「子どもが興味のある展示を観覧したい」という母親世代からの声がきっかけで生まれたもの。「子どもが生まれてから美術館から足が遠のいた」「子どもが小さいと来づらい」という意見に応えた。同タイム中は展示室内で赤ちゃんを抱っこしたり、子どもと話したりしながら鑑賞できる。昨年度から試験的に行われていたが、本年度から本格的に実施することとなった。

 同館の松尾健生さんは「他の来館者からの理解があってのものだが、トラブルもなく展示室の雰囲気も良い。美術館はどんな人でも美術を楽しめる場所。小さな子どもたちが観賞マナーを学ぶきっかけにもなれば」と話す。

 松尾さんは「こういった取り組みに注目している施設は多いが、実際に行っているところはまだ少ないと思う。美術館は小さな子どもと一緒でも安心して過ごせる環境も整っている。もっと気軽に遊びに来てもらうことで、美術が好きな子どもや、大人になって美術と関わりを持つ子が1人でも増えれば」と期待を寄せる。

 「土日祝日は人が多く、気を遣う」というアンケートの声を基に、実施日時は木曜の9時30分~12時に設定。実施中は2階のライブラリーに絵本コーナーを開設。昨年度は約200人の子ども連れが利用し、近隣の幼稚園や保育園の子どもたちも遊びに来たという。

 企画展開催期間中は実施日を変更する場合もある。詳細はホームページで確認できる。開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館。

 岩手県立美術館(盛岡市本宮)は毎月第2木曜、小さな子ども連れの優先時間帯「ファミリータイム」を実施している。

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