2005年の愛知万博会場の一部になった愛知県瀬戸市の「海上(かいしょ)の森」の隣接林に無許可の太陽光発電施設が建設されていることを把握しながら、県と瀬戸市が問題を放置していたことが14日分かった。県と市の担当者らは問題について電話でやり取りしたが実態確認などを怠っていた。行政間の連携不足に批判が集まりそうだ。無許可建設の問題は今年2月、市民団体の指摘で明らかになった。

 だが、県によると、昨年3月に県尾張農林水産事務所の職員が問題の太陽光施設を発見。森林法では業者が森林開発を行う場合、面積が1ヘクタール以下なら市への伐採届が、1ヘクタールを超えると県の林地開発の許可が必要になる。このため同職員は瀬戸市産業課に電話で状況の確認を依頼した。一方、市側も昨年8月、開発に気付いた都市計画課の職員が県森林保全課に許可の有無を照会していた。

 問い合わせを受けた県、市の担当課はいずれもその後の確認や対応を怠り、最初の「発見」から1年近く放置されることになった。

 瀬戸市産業課は毎日新聞の取材に対し、「昨年3月の県からの電話は『動きがあれば情報を教えてほしい』という内容で、(確認を)依頼されたという認識はない。昨年8月も市が動くべきか否かを確認した程度」と釈明。県森林保全課は「市に確認していればもう少し早い対応ができた。これを教訓に市との情報共有を進めたい」としている。【道永竜命】

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