駅長の小林美智子さん(58)によると、22日午後10時27分に会津田島駅行き最終列車が出発すると、ばすは駅長室に設けられたベッドで耳をピンと立てて頭を持ち上げ、「駅長」として列車を見送った。しかし、その後5回ほど荒い呼吸をし、駅員らに見守られて息を引き取ったという。年齢は推定18歳で、人間で言えば80歳を超える高齢だった。

 15年には約8年間務めた名誉駅長を2代目の雄猫「らぶ」に譲り、その後は「初代ご長寿あっぱれ名誉駅長」になって駅舎で暮らしていたが、今月20日からほぼ寝たきりになっていたという。

 ばすは1999年、地元の小学生に拾われて駅舎にすみ始めた。2008年に名誉駅長となり、写真集が出版されるなど人気者に。見知らぬ人に頭をなでられても嫌がらない、温和な賢い性格で、多くの人に愛されてきた。

 駅舎には生前の愛らしい写真が飾られ、多くのファンが訪れている。会津坂下町大沖の会社員大樋英明さん(39)は「仕事がうまくいかない時、ばすのかわいい顔に何度励まされたことか。二度と会えないと思うと悲しい」。小林駅長も「小さな体で大きな功績を残してくれた。地元や駅をもり立てて、私よりも駅長らしい駅長。ありがとう」と涙ながらに語った。

 会津若松市の会津鉄道芦ノ牧温泉駅で名誉駅長を務めた人気者の雌猫「ばす」が死んでいたことが24日、わかった。駅には、ばすの死を惜しむ多くのファンが訪れている。

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