ドラッグストアでせき止め薬4点(販売価格計約3500円)を盗んだとして窃盗罪に問われ、一審奈良地裁で懲役9月の判決を受けた京都府の40代の男性被告の控訴審判決で、大阪高裁(福崎伸一郎裁判長)は14日、「窃盗の意思があったかについての証明が十分ではない」として逆転無罪を言い渡した。

 一審は「完全に店舗外へ商品を持ち出した」と窃盗の故意を認定したが、福崎裁判長はドラッグストアでは店舗の外に陳列した商品を購入するため、商品を持ったまま店外に出ることもあると指摘。男性が通路のベンチ近くにいた点も「商品を整理して持ちやすくするため一時的に立ち寄る場所として利用したとしても不自然ではない」と判断した。

 男性は昨年6月、奈良市のドラッグストアでせき止め薬を未精算のまま持ち出したとして起訴された。隣接するビルとの間の通路にあるベンチ付近で店の保安員に声を掛けられており、男性は「精算するつもりだった」と無罪を主張していた。

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