その戦略は、ただ考えればいいわけではありません。時代に合ったものとなっているでしょうか。賃金が自動的に増え、地価が一直線に上がり、株価もただ右肩上がりであったような高度経済成長時代に採用できたお金の戦略はもはや通用しません。これから始まる人口減少時代、国内経済が低成長である時代、そういった「新しい所与条件」に即した生き方やお金の戦略を考える必要があります。

たとえば、20代の人でリボ払いやパーソナルローンの残高が100万円あるケース。そうしたビジネスパーソンは少なくありません。年15%の利息がかかるとすれば、年15万円の貯蓄余力が何もせずに消えていくのと同等です(実際には月利で計算)。

太りにくい体質や太りやすい体質があるように、「自然と貯められる体質の家計」と「意識しないと貯められない体質の家計」があります。しかし、貯められない家計を放置することは先ほど申し上げた生存戦略的な考え方からすれば明らかに「滅びの道」を選んでいることになります。

読者の皆さんは、自分の「生き方」とお金の「活かし方」に戦略はあるか自問したことはありますか。流れに乗っていればなんとかなる、というのは残念ながら戦略とはいえません。また、流れに乗っていればなんとかなるというのは、言い方がちょっと厳しいですが、バブル崩壊で終わった発想、いわゆるオワコンと言わざるをえません。

それに対して、お金を貯めることもできなかったまま60歳を迎えた人は、残していた借金をなんとか退職金で返すことになります(返せなかった場合はアルバイトをしなければならない)。ようやく定年を迎えて借金ゼロになれたとしても、それから20年を過ごすための余裕資金はなくなります。働くこともできなければ、公的年金額だけを望みに老後の生活をすべてやりくりしなければなりません。

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