仮に連立協議がまとまっても、SPDは最後に党員投票で賛否を決める方針だ。土壇場で白紙に戻るリスクもある。

 SPDの党大会では、シュルツ党首が81.9%の得票で再任された。今年3月には100%で選出されたが、9月の連邦議会選挙で大敗したことで支持をやや落とした。

 ただ、大連立を望むメルケル氏に対し、シュルツ氏は大連立ありきではなく、あらゆる選択肢を探る考えを党大会でも強調した。政策面でも、保守のCDU・CSUと中道左派のSPDは難民政策や社会保障、税制などで溝があり、交渉は難航が必至だ。

 【ベルリン=石川潤】メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党のドイツ社会民主党(SPD)が、近く政権協議に入る見通しとなった。SPDが7日の党大会で協議入りを正式決定した。両党は大連立政権や閣外協力などの可能性を探る。ただ、SPDには大連立に慎重な意見が根強く、新政権の樹立までにはハードルも多い。

 政権協議へのゴーサインが出たことで、シュルツ党首は来週、メルケル首相との党首会談に臨む。ドイツや欧州の安定には大連立政権が必要との考えで一致すれば、年明けにも本格的な連立協議に入るとみられる。

 「重要なのは形ではなく中身だ」。SPDのシュルツ党首は7日の党大会で、自分たちの政策をどう実現するかを重視すべきだと訴えた。党大会では「大連立に参画すれば党の特色が消され、次の選挙で不利になる」などの意見が相次いだが、最終的にはCDU・CSUとの協議に応じるという執行部案を賛成多数で受け入れた。

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